アクリル曲げヒーター アクリル板を曲げるためのヒータを作りました。 市販品だと8000円もしますので、なるべく安く抑えました。(3000円くらい) 図1 アクリル曲げヒーター 材料 ヒーター部分:ニクロム線、シリコンガラスチューブ、アルミパイプ(径18mm)、パイプ軸受け 制御部分:トライアック万能調光器セット(秋月電子)、ヒューズ、スイッチ、放熱板、耐熱電線、電源プラグ 土台部分:木材2枚 製作方法 ①ヒーター部分 アルミパイプにニクロム線を入れてヒーターとします。ニクロム線とアルミパイプが直接接触してしまうと、電流がパイプに流れだしてしまうおそれがあるので、ニクロム線をシリコンガラスチューブの中に入れることでパイプと絶縁します。パイプは最終的に軸受けで木板に固定します。 ②土台部分 導線はなるべく隠したいと思い、木の板の中に入れることにしました。そこで2枚の木の板に溝を彫っておき、そこに導線を埋め込んで板を貼り合わせることにしました。 パイプに穴を開けてシリコンガラスチューブ入りニクロム線を木板内部に通し(図2)、木材内部でニクロム線と耐熱導線をはんだづけします。これを次の制御部分につなげました。 図2 アルミパイプからガラスチューブが出て、木板に入っていく部分 ③制御部分 電圧をコントロールするために秋月電子のトライアック万能調光器キットを使います。これで0V~100Vまで連続的にコントロールすることができます。これに電源のオンオフのためのスイッチ、危険防止のためのヒューズ、トライアックのトランジスタを放熱するための放熱板を使って図3、図4のように組み立てます。最後に家庭電源につなぐための電源プラグをつけて完成です。 図3 制御部分 上面 図4 制御部分 側面 使い方 ヒーターを200℃くらいまで加熱し、アクリル板を押し当てて曲げます。温度を上げすぎるとシリコンガラスチューブが燃えるので注意が必要です。気温などにもよると思いますが、20Vくらいで十分です。 実際に曲げている動画をご覧ください。 動画はこちら youtubeが見られないときはこちら http://butsuri-jikken.com/wp-content/uploads//device/acrylic_bender/acrylic_bender.compressed.mp4 B! LINEへ送る