走る車から球を投げる 一定の速さでまっすぐに走る車に乗っている人がボールを上に投げるとどうなるでしょうか。実際に車に乗ってやってみるとわかりますが、ボールは手元に戻ってきますね。 では、車に壁や天井がないとどうでしょうか。投げ上げると車の外に出るから、手元に戻ってこない? 実際にやってみましょう。 図1の装置を使います。白い球を青いじょうごの上から入れて、空気ポンプを押すと球が上に飛び出る仕組みです。 台車を走らせながら球を飛び上がらせることで、車からの投げ上げの実験ができます。 図1 車からの投げ上げ装置 実験 実際に行うと球の動きが速いため、写真でとらえることができませんでした。そこで、以下では加工した画像を使っています。球は実際のものではなく絵です。 図2 球が飛び出るとき → 図3 球の最高点 → 図4 球が落ちてくるとき 実際にやってみると図2~図4のようになり、球は投げ上げたところに戻ってきました。 つまり、投げ上げた人の手元に戻ってくるわけです。壁や天井は関係ないのですね。 では車の外から見るとどのように見えるのでしょうか。 そこで球の軌道を線で結んでみると、図5のようになり放物線を描きます。 図5 外から見た球の軌道 動画はこちら↓です。(残念ですが球が速くてほとんど見えないです。) http://butsuri-jikken.com/wp-content/uploads//mechanics/throwup/throwup.compressed.mp4 参考文献 この実験は次の本で紹介されていたものです。 『いきいき物理わくわく実験1』(日本評論社) B! LINEへ送る